5.物件には的確なコメントを。



物件情報を大量に蓄積しておけば、そのどれかがユーザーの求める条件に合致する → 契約につながると考えている安直な会社があるとは思えないが、Webサイトの場合、日頃の商売センスが活かせていないケースは少なくない。


店舗で来店者に物件を紹介するとき、営業スタッフは終始無言だろうか? 「このお部屋、南向き角部屋で日当たり最高です!」「最寄り駅と部屋のあいだにスーパーやコンビニがあるから買い物便利なんですよね〜」「築年数古めですけどクロス総貼り替えしてますから、とってもキレイなんです」「ここ、キッチン広くていいんですよ〜」などなど。その物件のセールスポイントをアピールしているのではないだろうか?


Webサイトではどうだろうか。物件スペックが羅列されているだけの無味乾燥な情報になっていないだろうか。


「ここがオススメ」「スタッフから一言」「備考」といったタイトルを付けてコメントを添えるだけで、サイトに勢いが出るし、実在の「人」がケアしている雰囲気が強調できる。あたりまえのように複数のサイトを行き来する閲覧者からすると、「ここは親切な情報出してるな」と感じ、印象に残るだろう。特別なことではなく、普段、店でやっていることをサイトでも実行しさえすれば、他社との明確な差別化を図れる。


Webサイトは自動販売機ではない。ましてやパソコンとパソコンが自動的にビジネスをしているのでもない。デジタルデータにどれだけ人の温もり・気遣いを盛り込めるかがカギではないだろうか? 後述する項目8.『リアル店舗・人物の存在感を。』にも関連してくるが、最低限、物件ごとのコメントだけは欠かさず盛り込みたいところだ。


<石川@アイタス