教育機関とのコラボレーション



テレビ番組『クイズ面白ゼミナール』やベストセラーとなった『きくばりのすすめ』で三十歳後半以上のかたなら「おー、なつかしい」と思い出してくれるであろう元NHKの名アナウンサー鈴木健二氏。


『きくばりのすすめ』って何十年前なのかしらね。実は弊社の行動指針の根底のひとつに氏のこの著書があるのだと言ったら、現職スタッフも退職したかつての仲間も皆若いから、「な、なんだんってー」「てかそれなに〜?」と驚くであろう。世代を越えての意識共有はかくも難しい。ドリフやひょうきん族は知っているようだが……。


『きくばりのすすめ』(もしかすると氏の他の著書だったかも)のエピソードとして今でも記憶に残っているのが、カメラアングルだったか画面構成だったかの基礎研究を若手時代におこなった話。


たしか、画面を縦横のマスに分け、こう映すとこう、Bの2ならこう、○○○なときベストなのはCの5からのアングルで……といった地味な検証をコツコツしっかりとやったという内容で、記憶に残っていると言いつつえらく不確かでどうもスミマセン。


でね。それまで経験則や「なんとなくこうだよねー」というあいまいなノウハウでしかなかった事象に対して、きっちり科学的に取り組み、データを取って確認した、と。かつてのイシカワ少年(もう青年だったのかなー)は、非常に感銘を受けました。


知ってる範囲やできることで済ませるのではなく、根本的にちゃんと確かめようという姿勢って、カッコイイなと思ったのね。それが一流の人のスタンスだなーと。


アイタスでこのように科学的な基礎研究をした(っぽい)のは、とに会http://wakariyasui-map.comが代表例となるでしょうか。


べらぼうな数のサイトに掲載されているアクセスマップを見て、このマップはここが良い悪い、こう改善するとさらに良くなる。Webサイトに載せておくマップに必要な条件はこうこうこうだ−−−といった地味で時間のかかる検証・研究をしたのでした。


こうした土台があるので、Webサイトに掲載するアクセスマップなら、うちが日本一だと今でも自信を持っています。


本来であれば、このような作業をすべての商品・サービスに対して十二分に実施できると良いのですが、現実的にはとても困難です。圧倒的に人手と時間が足りないという零細企業特有の構造的な話になってしまう。


今すぐ取りかかりたい研究テーマとしては

○旅館やホテル、宿泊施設のWebサイトに必要な要素、それをもとにしたスタンダードなWebサイトテンプレートの策定

○同、歯科医向けのもの。

○同、起業家向けのもの。

○各社ブログサービスの比較検討。特に管理画面の使用感を検証し、優れたユーザビリティ性を持つWebアプリに関するノウハウをさらに蓄積する。うちはここが得意分野なので究めておきたいわーみたいな。

↑これなんかは『ブログサービス徹底比較本』みたいな書籍化もあるよね。

こんなのがあります。


こういうの、一緒に組んでビジネス化するのに興味を持つ教育機関がないかしら〜というのが、月曜朝5時台のわたくしの心を占めている話題でございます。


寝ながら書いているので、てにをはその他あやしげなのは平にご容赦を。



<石川@アイタス