16. 外注先が事業パートナーになっているか?



Webサイト制作会社を相手にして「こっちは客だぞ!」というスタンスで接しても、良い結果は得られません。なぜかというと、Webサイト制作という業種自体10年そこらの始まったばかりの分野であり、現在この分野に参入している企業もそのスタッフも客商売の経験が浅く、本質的には利他の精神を血肉化してはいないからです。


礼儀や作法はなっちゃいないが、腕はいい職人。作業に対する姿勢は立派だが、対人スキルは訓練されていないのでお粗末。


これがWebサイト制作業者の実態です。ここで肝要なのは、業者の腕をいかに引き出すか。上手にコントロールするための大人の姿勢です。「なんとかとハサミは使いよう」ということですね。


若者が多いWeb制作会社を相手にすると、真っ当な企業のジェネラリストであれば「なんだ、挨拶もできないのか!」と呆れる場面が頻発します。しかし、どこかに特化して職能を伸ばしてきたスペシャリストだからこそ、アウトソースとして有効活用したいものです。


発注側と制作会社は、同じ方向を向き、同じ目標を目指さなければなりません。テーブルをはさんで対峙するのではなく、カウンターに並んで腰かけ、語り合うイメージが理想です。


発注側の目的・目標が、制作会社にとっても目的・目標となっているでしょうか? 制作会社の姿勢が「頼まれたものをつくる」というレベルに留まっていないでしょうか? 発注側もそれで良しとしてはいないでしょうか?


「うちの会社では、ネットで今こういう課題を持っていて、こういうことを実現したいと考えている。手を貸してくれないか?」


外注先にこう語りかけられる企業は、制作会社の能力を最大限に引き出せるでしょう。


【アイタスでは】

依頼主がなにを目指しているのか、どんな成果をイメージしているのか、ここを真剣に考え、理解できるまで時間をかけて話を伺います。



<石川@アイタス